【2学年】総合的な探究の時間・地域探究活動がはじまりました。
1学期にテーマを決めた生徒たちは、2学期に入っていよいよ具体的な探究活動を始めました。その中のひとりで、相馬市の文化財の保護について調べようとしている生徒が、先日本校で開催されたそうま歴史資料保存ネットワーク主催のシンポジウム「そうまの歴史を守る・つたえる2023」に参加しました。
一昨年、昨年と続いた福島県沖地震により、相馬市は局地的に甚大な被害を受け、被災した建物の公費解体が進んでいます。街の景観が損なわれるだけでなく、それぞれの民家などで保管されている相馬市の歴史や文化がわかる郷土資料などの保存も危うくなっています。「そうま歴史資料保存ネットワーク」は、本校OBの馬城会の方々が立ち上げた国内初の市民主体の史料ネットとして昨年から活動しており、今回は最初の活動報告会でした。様々な資料をもとに、ネットワークの方や福島大学、東北学院大学の先生方のお話を伺いました。
後半は、福島大学の阿部先生が進行役となりながら、本校でもお世話になっている丁子屋書店の佐藤さんやネットワークの運営をされている馬城会の方々のパネルディスカッションがありました。
参加した生徒は、相馬市民として知らなかったことがたくさんあったと驚いており、今後の探究活動に役立てるように聞いたことや見たことをたくさんメモをしていました。
その他の生徒も、それぞれのテーマで動き出しています。探究活動をとおし、地域についての関心や理解を深め、自分たちの生き方について深く考えていってほしいと思います。