【演劇部】春の発表会までのこと。①
部員がいない!
相馬高校演劇部です。相馬高校の文化部の中でも長い歴史を持つ部活動です。かつては東北大会に行ったり自主公演を行ったりするなど、活動めざましい時期がありました。
…が、本校演劇部は現在たった2名で活動しています。
年を追うごとに入部希望者は減り、なんと今年度は1年生の入部希望者がゼロという事態に。部員は懸命に募集しましたが、残念ながら演劇部の部室の扉を叩く生徒はいませんでした。
そんな中、部員の頭を悩ませたのが、毎年6月に開催される地区の演劇発表会。「何人かは入ってくれるだろう」と考えて2月から準備していた脚本の役者は3名。当然人数が足りず、4月中旬に急遽脚本を執筆することになりました。
自虐ネタでやろう!
彼らが持ってきたアイディアは、「部員が入らない!芝居のネタが浮かばない!今の状況をストーリーにする」こと。きっとどこの学校の演劇部も部員集めと作品作りに苦労しているから共感してもらえるだろうと考え、2人でああだこうだと話しつつ3年生の部長が2週間かけて執筆しました。
タイトルは「ホロウヴェッセル」――部長にタイトルの由来を聞くと、「からっぽ」と「器」を掛け合わせた造語で、今の自分たちの状況を少し皮肉ったそうです。しかし、2人だけで芝居をするとなると、初稿の状態ではストーリー展開がなかなか進まず、単調な上に場が持ちません。部員と顧問で作戦会議を開き、どうせだったら今まで演じてきたものをすべてぶち込んでみよう!ということになりました。
練習開始!…のはずが…
さて脚本も決まり、GWに練習開始!となる予定でしたが、どこも人手が足りない文化部。吹奏楽部のスプリングコンサートのお手伝いや放送局のラジオドラマへの出演などに引っ張りだこでした。
本校文化部は、それぞれの部活動で互いに助け合いながら活動しています。今回の「春の発表会」も、放送局と生徒会の2年生3名に音響と照明を手伝ってもらいました。
残り10日!市民会館での練習
中間考査後、市民会館の協力の下、4日間のホール練習を実施。
さすが新課程の生徒たち。飲み込みが早く、臨時部員もあっという間に機材の使い方を覚えていきます。役者の2人もがんばって台詞を覚え、稽古の中で気づいたことを顧問と共有し、脚本の加筆修正もどんどん進みます。
さてさてどうなることやら…続きます。