【2学年】松川浦から世界に!!
12月28日(木)に、地域探究活動で相馬市の食について探究している生徒が、相馬市にある「あおさ」の加工をしている株式会社マルリフーズを訪問させていただき、松川浦産の「あおさ」の可能性についてお話を伺いました。
松川浦はあおさ(ヒトエグサ)の養殖地としては北限で、昔から多くの人に親しまれています。しかし、東日本大震災で津波の被害や原発事故があって以降は、あおさの養殖はずっとストップ状態でした。
しかし、2018年に満を持してあおさ養殖が再開しました。マルリフーズさんでは地元企業や生産者とともに「すてっぱず松川浦」というブランドを設立し、松川浦産のあおさを様々に加工した製品を次々と開発しています。「すてっぱず」とは、「ものすごい」という浜言葉です。
一部の商品は、東京を中心に展開しているライフスタイルショップなどでも購入できて、大変好評です。また、家庭料理における「あおさ」の可能性も広げるために、ピザやパスタ、バターに練り込むなどの様々なレシピを開発して発信しているとのことでした。
さらにマルリフーズさんでは、あおさを世界に発信しようと昨年の10月にEUに加盟するオランダへ冷凍のあおさを輸出しました。先日もアメリカやカナダのバイヤーを招き、あおさの魅力をプレゼンされたそうです。
震災や原発事故だけでなく、昨年8月の処理水海洋放出により浜通りの水産業は非常に厳しい状況ですが、マルリフーズさんは「ピンチはチャンス」であるととらえ、前向きに新しいことをどんどん始めようと努力されているとのことでした。
生徒たちは相馬市出身ですが、自分たちの地元でこのように世界に挑戦している企業があることを今回初めて知り、大変勉強になりました。年末の慌ただしい時期にわざわざ時間を割いてくださったマルリフーズさんに感謝申し上げます。
帰りに・・・
あおさの美味しそうな料理をたくさん見た生徒は、あまりにもおなかが空いてしまったため、帰りに松川浦にある食堂で「あおさラーメン」を食べたそうです。あおさについてたっぷり学んだ後のラーメンは、さぞ美味しかったことでしょう。