【演劇部】活動日記〜東京研修旅行の巻〜
研修旅行に行ってみたい!
本校文化部の美術部や郷土部(ごうどぶ、と読みます)は、毎年宿泊を伴う研修旅行を実施しております。いいなぁと指をくわえて見ていた演劇部員。コロナウイルスが5類になる少し前に卒業生が出ているお芝居を観に近場の仙台まで行ったことはありますが…演劇部も研修旅行へ行ってみますか!と提案したら、二つ返事で「行きたいです!」…それが去年の7月の話。
せっかく東京へ行くのだから、素敵な劇場でお金をちゃんと払って有名な人のお芝居を観よう!と提案し、ちょうど1月に上演される三谷幸喜さんの新作「オデッサ」を観に行くことにして、さらに生徒のリクエストで寄席や歌舞伎も観てしまおう!と計画しました。
あいにくの雨…でしたが
1月20日(土)研修旅行初日。6時30分に集合し、顧問の車に乗り込んで40分かけて福島駅へ。そこから新幹線に乗り1時間20分かけて東京駅到着。到着早々、まずは浅草演芸ホールへ行きました。
ひしめき合うお客さんの多さに驚く生徒でしたが、最前列で2時間ほど寄席を鑑賞しました。落語、講談、漫才に紙切り、次々に繰り広げられる演目に爆笑しながらも圧倒されました。
続きまして銀座に移動し、歌舞伎座まで向かいます。生徒は初銀座です!
今回は4階の幕見席です。幕見席とは、一幕ごとに買える格安な観覧席です。お正月といえば!の「寿曽我対面」と、生徒のリクエストで高麗屋三代が共演する「息子」を鑑賞しました。
はじめての歌舞伎はとても興味深かったようです。イヤホンガイドの丁寧な説明もあって、楽しく鑑賞することができました。その後少しだけ歌舞伎座のビルの中を見学して外に出たら…。
こんな素敵なライトアップに感激する生徒。雨だったけれど来てよかったな、と思う初日の夜でした。
さて、2日目!
2日目は大雨でしたが、建物や地下道をうまく使って池袋駅西口の東京芸術劇場へ。
こちらの中ホールとなるプレイハウスにて、三谷幸喜さんの新作「オデッサ」を鑑賞しました。
英語と日本語、しかも鹿児島弁、そして字幕が絡み合い、様々な伏線が回収されるたびに起こる笑いが絶妙で、105分間笑いっぱなしの満足度の高い舞台でした。3人の言語のズレが本当に面白く、生徒も「観られて本当に良かったです!」と大満足の様子でした。
この日は幸運なことに俳優さんのアフタートークつきで、上演後は出演された柿澤勇人さん、宮澤エマさん、迫田孝也さんと舞台上で生演奏をされた荻野清子さんが登壇され、制作秘話をお話してくださいました。三谷幸喜さんから出される台本の直しがあるたびに台詞を覚えなくてはいけない苦労や、英語と鹿児島弁どちらも必死で練習した柿澤さんの話、泣く泣くカットした場面の話など、とても興味深いお話ばかりでした。
研修旅行を終えて…
生徒からは「めったに来られない東京でお芝居や歌舞伎などが観られて本当に良かった」と感想をもらいました。相馬市は仙台まで1時間で行ける場所にありますが、相馬市自体で芸術に触れる機会がほとんどないため、生徒にとって今回の東京研修旅行は大きな刺激になったようです。普段は電車にも乗る機会がなく、電車を乗り継ぐ経験も初めてだったそうです。そして、歩けばいろんな刺激に出会える東京は羨ましい!と話をしていました。今回の経験を、ぜひ今後の部活動や学校生活に活かしてほしいと思います。
演劇部の次のイベントは、地区連盟主催の演劇ワークショップへの参加です。地区連盟の事務局担当校として、鋭意準備中です。次の活動日記をお楽しみに!