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【演劇部】常磐線舞台芸術祭「もしイタ」上演しました!

 8月1日(火)に、常磐線舞台芸術祭ラインナッププログラム『もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら』がふたば未来学園中学校・高等学校内みらいシアターで上演され、本校演劇部2名が出演しました。

実は新入部員が入りまして・・・

 実はあれから演劇部は3人入部して4人となりました!そのうちの1人は役者希望なので、今回の「もしイタ」が初舞台となりました。作・演出の畑澤先生のご指導のもと、表情豊かに生き生きと演技しているのが印象的でした。

左が新入部員です!

 女子部員も頑張りました!

渾身の「カッコウ」の飛び立ち(動画からの画像なので粗いです)

笑いと涙のノンストップの60分!

 照明や音響がなくても上演できるように工夫されたこのお話は、生徒達の声や体の動きがすべてです。木や時計を演じたり、場面ごとに歌をうたったりして舞台に彩りを添えます。ほとんどの生徒が60分間休みなしで歌ったり踊ったり台詞をしゃべったりします。そんな中で、震災ですべてを失った男の子が徐々に青森で新しい人間関係を作っていく様子がコミカルに表現されていきます。

 お話の最後は、遺された男の子が抱えていた「罪悪感」が、ナインとイタコのコーチの力によって昇華されていきます。このシーンが本当に泣けます。

ほぼ満席の客席から万雷の拍手!

たった3日間の出会いが「つながり」を作りました

 たった3日間の練習でしたが、それぞれ学校の違う生徒たちはお話の中に溶け込み、「もしイタ」を演じる一人として存在できました。
 震災時、彼らはまだ4,5歳でした。本校は津波の被害が甚大だった相馬市にあるため、部員も津波を間近で見たり各地を転々と避難したりした記憶が残っています。震災の時に作られたこのお話を、被災した記憶を持つ彼らが演じられたのは大変良い経験でした。  
 そして、東北の端と端、浜通りの端と端で暮らす子どもたちは、演劇でかけがえのない縁を結ぶことができたのではないでしょうか。

終演後のみんな。感極まっています。

今後の活動に活かしていきます!!

 短いけれど濃密な3日間を過ごした部員たちは、今度は校内文化祭と秋のコンクールに向けて準備を進めています。

お向かいにある旧相馬女子高校を探検して、使えそうなものを見つけて回収してきました!

 コロナ禍でなかなか他校や他の地域の生徒達とふれあう機会がなかったため、本当にすてきな経験ができました。今回このような機会をくださった常磐線舞台芸術祭の実行委員の方々に感謝申し上げます。