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出版局発行「わかこま」コラム6/2発行より

 学生なら誰もが聞いたことのある馴染みのあるチャイム。普段から学校中に響いているあの「キーンコーンカーンコーン」という音には意味があるのを知っているだろうか。
 チャイムが初めて現在のような音になったのは、昭和31年だ。それまでは教員がベルを鳴らしながら校内を歩いて回っていた。そのため、クラスによって時間差が生まれ休み時間が短くなってしまうという不満やベルの音が空襲警報に似ているなどという問題が生じていた。そこでベルの音を変え、安らぎを感じられる環境にしたいと思い立った教師が、イギリス・ロンドンのビックベンの鐘の音に安らぎを感じ、学校のチャイムとして使用したことが始まりである。
 私たち学生は、授業開始のチャイムで授業に向けて気を引き締め、終わりのチャイムで束の間の息抜きをする。確かに、学校中に響き渡るあのチャイムは私たち学生に安らぎを与えてくれているといえる。何気なく毎日聞いているチャイムにも先人の想いが詰まっているのだ。

写真は1年生の美術授業作品より

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